ホーム 技術 公共・医療・福祉業 人材・教育業 ジャーナリズム 社会・政治

「東京都こどもホームページ」に何が…月平均のPVが前年の100倍に爆増 好調の要因を担当者に聞いてみた

2024-08-24 HaiPress

東京にまつわるキーワードの入力の速さを競うゲーム「東京こどもタイピングレース」の画面=都子供政策連携室提供

東京の魅力や都政をクイズやゲームで学べる小学生向けウェブサイト「東京都こどもホームページ」の月間閲覧数が、7月に1000万ページビュー(PV)に達した。昨年度の月平均の約100倍にまで急伸。カギは、徹底した子ども目線によるデザインや使い勝手の改善にあった。(奥野斐)

◆「数字のケタを見間違えた」と思うほどの伸びっぷり

「東京都こどもホームページ」を紹介する子供政策連携室の根岸達也・プロジェクト推進担当課長=都庁で

「数字のケタを見間違えているのでは、とびっくりしました」。都子供政策連携室の根岸達也・プロジェクト推進担当課長(39)が驚く。閲覧数は、開設当初の2022年度の月平均が約3万PV、昨年度は約9万PV。それが直近の今年6月は約850万PVに、7月には1000万PVを超えた。

サイトの準備は21年度に始まった。都はこども基本条例を21年に制定。子どもの意見表明や施策への反映を意識し、小学生を集めたワークショップの開催やアンケートを通じて内容を詰め、翌年4月に開設した。

◆子どもの声をコンテンツやレイアウトに反映

トップページは「建物や緑のある街並みのイラストがあるといい」という子どもの声を生かした。東京や62区市町村に関するクイズ「東京なるほど白書」や「東京の魅力すごろく」、普段見られない知事室、小河内ダム、東京港コンテナターミナルなどの内部を紹介する「バーチャル社会科見学」など、楽しく学べるコンテンツを充実させた。

都は運営費やコンテンツ制作費などで、22年度は約5000万円、23年度に約7500万円、本年度は約5700万円を計上した。

◆23年12月に導入したタイピングゲームが人気

小学生にサイトの改善点などを聞いたワークショップの様子=都子供政策連携室提供

閲覧数が伸びたきっかけの一つが、キーボードで東京にまつわる言葉の入力の速さを競うゲーム「東京こどもタイピングレース」。昨年12月に導入し、「都庁があるのは新宿区」「レインボーブリッジのながさは798メートルだ」「国分寺市は日本の宇宙開発発祥の地」などの出題文章は小学生から募っている。

閲覧数が伸びたことに、根岸課長は「子どもの意見を聞いて反映してきたことと、コンテンツの魅力、周知が積み重なった結果では」とみる。区市町村の教育委員会と連携し、学校の授業がある時間帯の利用者も増えた。「大人でも知らない東京の豆知識、情報、新たな発見がある。親子でも楽しんでもらえたら」

夏休みが終わるこの時期は、心身に不調を来す子どももいる。サイトは楽しめるだけではない。いじめや虐待、性被害など約20の相談窓口も載せている。相談には電話やメール、LINEで応じる。

東京に関するクイズをまとめた「東京なるほど白書」の画面=都子供政策連携室提供

「バーチャル社会科見学」の画面=都子供政策連携室提供

【関連記事】「子どもオンブズマン」の提言がフィンランドの未来を変える子どもたちの意見に耳を傾けて政策をつくる意義を聞いた


免責事項:この記事は他のメディアから複製されています。転載の目的は、より多くの情報を伝えることです。このウェブサイトがその見解に同意し、その信頼性に責任があることを意味するものではなく、法的責任を負いません。 このサイトのすべてのリソースはインターネット上で収集されます共有の目的は、すべての人の学習と参照のみです。著作権または知的財産権の侵害がある場合は、メッセージを残してください。

最新の

浅草で「靴のめぐみ祭り市」 革製品など特別価格で販売 16、17日開催

ふかわりょう「立石ブルース・前編」寅さんはいないけど

円周率が割り切れた?1.3億円のパインアメ? 笑える嘘ニュースは時に現実に…「虚構新聞展」24日まで

警視庁の防犯アプリ もっと使って 運用8年半、DL数80万 ニセ電話詐欺や痴漢被害防止狙う

アキバに恩返ししたい人集合 清掃ボランティア募集 駅周辺で17日

志摩の冬の味覚「あのりふぐ」紹介 三重テラスでイベント

    お問い合わせください  SiteMap