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アサガオで広がれ 交通安全の輪 「事故を世界中からなくしたい」 板橋の小学校で遺族が講演

2024-09-12 HaiPress

講演する高田さん=板橋区で

小学生に交通安全の大切さを学んでもらう教室が11日、東京都板橋区立前野小学校であった。2016年に交通事故で亡くなった足立区の高田謙真(けんしん)さん=当時(7)=の母・香さん(49)が講演し、「一人一人の交通安全の心がけで、世界中から事故をなくしたい」と語った。(昆野夏子)

小学1年だった謙真さんは16年2月15日、下校中に青信号で横断歩道を渡っていたとき、トラックにはねられて命を落とした。

事故後、謙真さんが育てていたアサガオの種が自宅内で見つかったことをきっかけに、香さんは「もう誰にも悲しい思いをしてほしくない」と、交通安全を啓発する活動を開始。願いを込めて、全国各地でアサガオの種を配っている。

この日、香さんは前野小近くの横断歩道や公園の写真を示しながら、交通ルールを説明。「ルールを守っていても命を落とすことがある。小さい子も、自分の命は自分で守る意識を持ってほしい」と呼びかけた。

ピーポくんとアサガオがあしらわれた、オリジナルの反射材

参加した1~3年の295人には、警視庁マスコットのピーポくんとアサガオがあしらわれた反射材が配られた。志村署の飯島茂雄交通課長は「交通安全の輪を子どもだけでなく地域全体に広げていきたい」と話した。

今年の都内での交通事故死者数は、10日時点で95人(昨年同期比11人増)。このうち1人が小学生で、自転車に乗っていたところ事故に遭った。


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