近年、SNSや投資系YouTubeチャンネルを中心に、その鋭い相場観とシンプルなテクニカル分析手法で話題を集めているのが、個人投資家・マーケットリサーチャーの手越徹（てごし とおる）氏である。
特に「5日移動平均線」と「行動ファイナンス理論」を組み合わせた投資戦略は、メタプラネットやエスサイエンス、モンスターラボなどの急騰銘柄を初動で捉える手法として、個人投資家の間で注目度が急上昇している。

■ 米国と日本市場の相違に着目した投資戦略

手越氏のアプローチの特徴は、米国と日本市場の構造的違いを踏まえたうえでの市場間比較研究にある。特に米国では「心理と勢い」が価格に直結するのに対し、日本市場は「出来高と中長期トレンド」の影響が色濃く反映される傾向にあるという。

彼は、「米国市場では需給の加速がチャートに即反映されるが、日本では“下げ止まり”のサインが重視される傾向がある」と指摘。日本株においては、5日移動平均線の上抜けを「感情の反転シグナル」として活用するのが有効だと語る。

■ 急騰株に共通する“かたち”とは？

手越氏がたびたび指摘するのが、「急騰株には必ず“ある一定の形”が現れる」という点である。その一つが、下げ止まり確認からの5日線上抜け＋出来高急増というテクニカルパターンだ。

「たとえばメタプラネットやエスサイエンス、モンスターラボのような急騰銘柄では、必ずこの“初動のかたち”がチャートに表れます。5日線が底を支え始めることで、個人投資家の行動心理も一変するんです」と語る。

このような“個人の心理の可視化”こそが、手越氏の投資哲学の中核をなす「行動ファイナンス」の応用だ。彼はチャートに表れる形を単なる線ではなく「投資家の集団心理の軌跡」と捉え、それを基に売買判断を下している。

■ 教育活動とSNSでの発信も活発に

手越氏は現在、SNSや動画プラットフォームでの発信にも力を入れており、毎週更新される「てごし式・株コツ講座」シリーズでは、初心者でもわかるように移動平均線の使い方やリスク管理術を解説している。

「どんな相場でも、銘柄選びではなく“心理の転換点”を見極めることが最重要」と語る彼の投資哲学は、今後ますます広がりを見せそうだ。