伐採材を使い、昆虫のすみかとなるよう作られた「インセクトハウス」=世田谷区で
伐採などが必要な「危険木」が50本以上見つかり、1年前から大部分で立ち入り禁止となっている東京都世田谷区の等々力渓谷公園について、区が伐採や剪定(せんてい)の費用の一部を「ふるさと納税」で募っている。2000万円を目標に、来年12月末まで募集する。
東京23区唯一の渓谷として知られる等々力渓谷は近年、樹林地の表土流出やナラ枯れ被害など、生育環境の悪化が指摘されている。
区は、保全や再生に向けた「等々力渓谷プロジェクト~みんなで育む緑と水~」を開始。ふるさと納税で資金を募るとともに、危険木の伐採ですみかが少なくなった昆虫の居場所となるよう、伐採材を使った「インセクトハウス」を作り、渓谷内などに来年4月から約2年間、設置する。
5万円以上のふるさと納税をした人は、希望すればハウスに名前を付けて表示できる。
区は、今年4月からエリアごとに伐採作業を始め、2025年度中の全面開放を目指す。(奥野斐)
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