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【大山】人情あふれる商店街へ。ハッピーロード大山商店街で出会う名店グルメと板橋のいっぴん|ぐるり東京

2026-06-23 HaiPress

イラスト:杉崎アチャ

今回は、駅前に活気あふれる商店街が広がる大山へ。元祖コッペパンの歴史を引き継ぐ「マルジュー大山本店」、オーソドックスな支那ソバを追求する「支那ソバ おさだ」、工場直売のできたてかりん糖が人気の「中野製菓」をご紹介します。

大山のココが見どころ

大山駅の南口から伸びる「ハッピーロード大山商店街」は雨の日も快適なアーケード商店街。およそ200の店舗は、精肉店、青果店、惣菜店などに加え、人気のクレープ店やベーカリーカフェなどバラエティ豊かです。「一生づきあいします」というコンセプトの通り、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い世代の地元住民で賑わっています。アーケードを抜けるとそこは旧川越街道。旧川越街道沿いにも魅力的なお店が並んでいます。

人情あふれる商店街へ。ハッピーロード大山商店街で出会う名店グルメと板橋のいっぴん

踏切に面した商店街の入口。アーケード商店街なので雨の日でも濡れずに買い物ができます。

板橋随一のアーケード商店街「ハッピーロード大山商店街」から散策をスタート。旧川越街道沿いに発展した歴史ある商店街は古き良き下町情緒と活気にあふれ、歩いているだけで自然と楽しい気分になってきます。

商店街ゲートのすぐ近くにあるのが「マルジュー大山本店」。大正時代、日本で初めてコッペパンを開発した「丸十ぱん店」をルーツに持つお店です。店内にずらりと並んだパンのラインナップはなんと100種類以上。どれもおいしそうで目移りしている間にも、次々と焼きたてのパンが並べられていきます。悩んだ末にテイクアウトしたのは、自家製カレーぎっしりの「コク旨マルジューカレーパン」と、ふんわりカリカリ食感とバターの香りがたまらない「塩バターロール」です。塩バターロールは、「板橋のいっぴん2025」に認定されているそう。

マルジューの元祖コッペパン。「丸十ぱん店」の創始者である田辺玄平氏は日本で初めてパン酵母による製パン法を開発した人物でもあります。

焼き立てパンの幸せな香りに包まれながら、足取り軽く商店街を抜けます。ランチタイムに合わせて訪れたのは、ファミリー層にも人気のラーメン店「支那ソバ おさだ」。鮮やかな水色に白文字が映える店頭幕には、店名とともに「雲吞」の文字とロゴが収められています。もちろん、いただくのは看板メニューの「ワンタンメン」。澄んだ醤油スープは上品で深いコクがあり、するすると飲み干せてしまいそう。大きめのワンタンが5個も入っていてボリューム満点なのもうれしいポイントです。

最後に訪れたのは、創業から75年にわたって素朴なかりん糖を作り続ける「中野製菓」。住宅街の中に佇む工場の敷地内では、ちょうど直売会が行われているところでした。一番人気の「黒糖かりん糖」をはじめ、「塩かりん糖」や「おからと豆乳のかりんとう」も歴代の「板橋のいっぴん」に認定されていて、区民にとってはおなじみの存在。直売会と同じく工場の敷地内で行われる「板橋おいしい土曜市」をスタートさせたのは3代目社長の中野さんです。自ら多彩なジャンルのお店に足を運び、出店をお願いしているのだとか。

中野さんは、大東文化大学の学生による板橋区内の朝市活性化プロジェクトも立ち上げからサポートしています。「仕入れ先の選定から実際の仕入れ、当日のブースの運営まですべて学生が手がけています。この活動が定着したことで朝市はずいぶん活気づいたんですよ」と語る中野さん。その表情と言葉から、「板橋区の商業を盛り上げたい」という熱い想いが伝わってきました。

地元の方々が愛してやまない“いっぴん”を手に入れ、あたたかな人情味に触れた1日。今度、早起きして朝市に行ってみようかな。そんなことを考えながら大山を後にしました。

<大山のおすすめスポット>

■マルジュー大山本店

「コク旨マルジューカレーパン」(テイクアウト264円・イートイン269円)。一晩じっくり寝かせた自家製カレーがぎっしり包まれています。大きな牛肉がごろっと入っていて食べ応え抜群。

元祖コッペパンの店として知られる「丸十ぱん店」の歴史を引き継ぐベーカリーカフェ。焼き立て・揚げ立て・作り立てを徹底し、常に最もおいしい状態のパンを提供しています。カレーパンと塩バターロールが特に人気で、カレーパンは1日に20回、多いときは30回も揚げているそう。カフェスペースで本格的なコーヒーとともにパンをいただくのもおすすめ。

種類豊富なパンがずらりと並ぶ店内。奥のカフェスペースは80席あり、ゆったり過ごすことができます。


スタッフ

初めて来店するお客様には、まずは当店自慢のカレーパンと塩バターロールを食べていただきたいです!常連のお客様が多いので、飽きずに満足していただくために毎週のように新商品を並べています。豊富な品ぞろえの中から、好みのパンを探すのを楽しんでいただけたらと思います。

<データ>


住所板橋区大山町5-11


電話番号03-5917-0141


営業時間 7:00~21:30 ※日曜・祝日は21:00まで


定休日なし

■支那ソバ おさだ

「ワンタンメン」(1300円)。大ぶりのワンタンは自家製の皮に包まれていて餡もたっぷり。生姜の風味が効いていてさっぱりといただけます。

目黒の老舗「支那ソバ かづ屋」で修業した店主が令和3年(2021年)にオープン。オーソドックスな「支那ソバ」を追求し、スープ、麺、ワンタンのすべてにこだわり抜いて看板メニューのワンタンメンを完成させました。自慢のスープに自家製芝麻醤(胡麻ペースト)を合わせた担々麺も常連さんに大人気。ベビーカーで入店できるのでファミリーの常連さんも多いそう。

カウンター席に加えテーブル席も多い店内。年配の方や小さいお子さん連れの家族など、幅広い世代に愛される店にしたいという店主の考えが反映されています。


スタッフ

ワンタンメンと担々麺がうちの二枚看板です。担々麺にはスパイスの効いたルーロー飯を合わせるのがおすすめ。一杯一杯真剣に作った支那ソバを、気軽に普段使いしてもらう中で味わってもらえたらうれしいです!

<データ>


住所板橋区大山金井町38-1


電話番号03-6909-5340


営業時間日曜・月曜10:30~15:00(売り切れ次第終了)火曜・木曜・金曜 11:00~14:30、18:00~20:00(売り切れ次第終了)


定休日水曜・土曜

■中野製菓

左上から時計回りに「ピーナッツかりん糖」「おからと豆乳のかりんとう」「塩かりん糖」「黒糖かりん糖」(各150円)。工場直売では地元・いたばし価格(各120円)で販売しています。

昭和33年(1958年)から板橋でお菓子を製造する老舗製菓会社。平成5年(1993年)から工場の入口でできたてのかりん糖を直売しています。職人がじっくり仕上げたかりん糖は、厳選素材のおいしさをそのまま生かした素朴な味わい。地域商業の活性化を目指す取り組みの一環として、月2回、敷地内で「板橋おいしい土曜市」も開催しています。

工場直売の様子。かつては地元のお客さんが中心でしたが、メディアに取り上げられたことをきっかけに遠方からもリピーターが訪れるようになりました。


スタッフ

工場直売では、基本的に前日に製造したばかりのかりん糖を販売しています。この鮮度のかりん糖を購入できる場は他にはあまりないのでは。直売でも土曜市でも、提供したいのは「昔ながらの商店街のようなお買い物の楽しさ」です。おすすめを尋ねてみたり、世間話をしてみたり、お店の人と気軽に会話しながらお買い物を楽しんでくださいね。

<データ>


住所板橋区中丸町28-14


電話番号03-3955-5585


工場直売水曜・土曜の8:00~15:00


土曜市月2回(基本は第1・第3土曜)


※土曜市の実施日はHPにて要確認

※掲載したお店や施設の臨時休業および年末年始・ゴールデンウイーク・お盆休みは営業時間などが変更になる場合がございます。事前にご確認ください。


※掲載のイラストマップは縮尺や詳細な位置など、実際と異なる場合がございます。


※2026年6月23日現在の情報です。

▶︎次の記事では、東武東上線沿線さんぽの第2弾として「上板橋駅」周辺へ。レトロな雰囲気と新しい街づくりが交差する上板橋の魅力をご紹介します。公開予定は7月14日です。どうぞお楽しみに!

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