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滝野川第三小の火災がつきつけた問題 「甘い危機管理」「学校任せの防火対策」 結果的に犠牲ゼロだったが…

2026-06-27 HaiPress

東京都北区の区立滝野川第三小学校での火災は校舎4階にある音楽準備室という「想定外」の場所から出火した。黒煙が充満する中、教員は児童をひさしに逃して難を逃れたが、救助袋が使われないなど危機管理の甘さが露呈された。26日で発生から1週間。国や自治体は学校任せになっている防火対策を見直し始めている。(米田怜央、今坂直暉、加藤裕治)

◆避難訓練で想定していたケースは

火災のあった滝野川第三小学校の実況見分をする警視庁と東京消防庁の職員=東京都北区で(米田怜央撮影)

「想定していなかった」。学校側は火災当日の記者会見で、準備室からの出火についてそう話した。月1回の避難訓練は、給食調理室や調理実習室からの出火という設定だったという。

火災は19日午前11時前に起きた。4階音楽室で5年生24人に授業をしていた音楽担当の女性教員が、煙のにおいに気付いた。隣の準備室につながる扉を開けると黒煙が流れ込んだ。直後に駆けつけた担任の男性教員が準備室で消火器を使ったが火の勢いは衰えず、避難を決めた。

警視庁滝野川署によると、女性教員は任意聴取に「準備室で洗濯物を乾かしていた。サーキュレーター(送風機)を使っていた」と説明したという。送風機や電気ストーブで衣服を乾かしていた可能性があり、署は失火の疑いで捜査を始めた。

◆使えなかった救助袋、使わなかった屋内消火栓

こうした事態を生んだ学校の防火管理の在り方が問われているが、出火後の対応も見直すべき点がありそうだ。

音楽室からの避難方法は廊下に出た先の階段か、窓から斜めに垂らして滑り降りる「救助袋」だった。しかし、男性教員は救助袋をうまく使えなかった。避難訓練で救助袋は使われてこなかった。

廊下は煙が充満し、防火シャッターのくぐり戸から階段へ向かう...

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