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過去の風情に斬新さと発見 「武蔵野・再考-写真家たちの武蔵野と向井潤吉の写真」展〈美術評〉椹木野衣

2026-07-06 HaiPress

東京圏内に棲(す)む者にとって「武蔵野」というのはしばしば耳にし、目にする言葉だ。個人的な話に限っても、わたしが初めて講師を務めた大学は武蔵野美術大学だった。実際、あのあたり(小平)には、周囲に雑木林にかこまれた散策道があり、その名にふさわしいおもむきがあった。

《金村修・選向井潤吉撮影ネガフィルムからスキャンしたカラー写真》展示風景(上野則宏撮影)

けれども今回、なぜ世田谷美術館でこのような展覧会が開かれるのかというと、館の立...

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